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2012/08/28
シンガポールプライベートバンク口座開設ツアーにご注意

先日、相続税対策のご相談があったお客様にお会いしてきました。
お客様は相続税対策のため、シンガポールへ資金を移される計画をされており、実際に行動に移されていました。
ところが、シンガポールへ行かれたところトラブルに巻き込まれ、今後どのように相続税対策を進めていけばよいのか悩まれていました。

そんなとき、税理士長嶋のホームページをご覧になり連絡をくださいました。

 

【日本人のエージェントを通じてプライベートバンク口座開設ツアーに参加】
お客様はシンガポールでトラブルに巻き込まれたとのことでした。
まずはじめに、税理士長嶋はお客様に次のことを質問してみました。

「シンガポールでどのようなトラブルに巻き込まれたのでしょうか?」

お客様の話をまとめると、次のようなことでした。
・シンガポールのプライベートバンクに口座を開設するセミナーが日本で開催されていたので参加した
・セミナーでは日本人の方が講師をされており、信用できそうだと思った
・セミナー終了後、シンガポールのプライベートバンクに口座を開設するツアーに申し込みをした
・実際にツアーに参加して、シンガポールに行った。
・シンガポール現地でもセミナーがあり、シンガポール法人の設立を勧められた
・シンガポール法人の設立も行った
・ところが、プライベートバンクに口座を開設することはできなかった
・口座を開設することができず、日本人のエージェントを信用できなくなった
・今後、相続税対策をどのように進めていけばよいのかわからない

シンガポールに行き法人まで作らされたが、シンガポール法人もお客様個人もプライベートバンクに口座を開くことができなかったというお話です。

 

【トラブルに巻き込まれたお客様のほとんどに日本人エージェントが絡んでいる】
税理士長嶋にご相談いただくお客様の中には、このようなトラブルに巻き込まれたという例は少なくありません。
こちらのお客様のように、入口の銀行口座の開設でストップしてしまうケースは稀です。
逆に、この段階で計画がストップしたことでお客様の傷は浅くて済んだというのは、とても幸運なことだったと言えます。

税理士長嶋がご相談を受けるトラブルに巻き込まれたお客様のほとんどに、残念ながら日本人のエージェントが絡んでいます。
また、日本人エージェントだけではなく、スイスなどのプライベートバンカーが関係しているときでさえもトラブルに巻き込まれるお客様もおられます。
海外を使って何かをするときは、本当に注意が必要です。

特にプライベートバンカーが絡んでいるときほど、お客様の被害は大きくなります。

なぜなら、お客様はバンカーを信頼しきっているので、バンカーに言われたままにお客様は決断されてしまう傾向にあります。
バンカーの提案が本当にご家族にとって良い方法なのか、お客様には判断できる情報も知識も多くはないことが一般的です。
そのため、バンカーに言われるがままに「いいようにやられる」ケースが散見されます。

こちらの例として、2012年4月30日付けの相続税対策ブログ「スイス銀行口座開設、バンカーの助言でトラブルに巻き込まれる」を参考としてご紹介します。

 

【プライベートバンカーのすべてが優秀とは限らない】
プライベートバンカーであればすべての人間が優秀である。
このような幻想は捨てていただきたいと、税理士長嶋は強く望みます。

特に、日本人がバンカーになっているケースは要注意です。
日本で仕事がなくなったため海外に渡る道を選ぶ元日本の銀行員がいることを、このブログをご覧のみなさまには十分にご理解いただきたいと思います。

こちらの例として、2012年1月29日付けの相続税対策ブログ「スイス銀行口座開設、日本人プライベートバンカーに注意」を参考としてご紹介します。

 

【仲介業者やエージェントを信用することがそもそもの間違い】
海外を利用して何かをされるときは、お客様のために動いてくれる本当に海外の事情をわかっている人間の手助けが不可欠です。
このような人間が顧問税理士などであればベストなのでしょうが、日本の税理士さんや会計士さんは海外のことを知らないので対応できないというのが実情です。
ましてや、単なる銀行口座開設の仲介業者や海外法人設立だけを行うエージェントに、助言を求めることがそもそもの間違いでしょう。

誰を信じて行動するのかはお客様ご自身が判断されることなのですが、信用する人間を間違えますとその行動した結果も当然のことながら間違ったものになります。
何らかの行動をされるときは、十分に検討されることをお勧めします。

 

【なぜお客様はプライベートバンクに口座を開くことができなかったのか?】
ここで、一つの疑問が残ります。
なぜお客様はプライベートバンクに口座を開くことができなかったのか?ということです。

お客様からお話を伺うことで、次のことがわかりました。
「そもそも、銀行口座開設の仲介業者がプライベートバンクのことを理解していない」

同じ事例として、2012年1月8日付けの相続税対策ブログ「プライベートバンク口座開設セミナー・視察ツアーにご注意」を参考としてご紹介します。

 

【相続税対策参考ブログ】
・スイス銀行(プライベートバンク)口座開設

・スイスプライベートバンク詐欺、時間をかけて信用させる手口(2017/09/18)

・シンガポールプライベートバンク、ジャパンデスク閉鎖で金融難民続出(2017/06/25)

・相続税対策に海外財団法人は本当に効果があるのか?(2017/06/01)

・シンガポールプライベートバンカーの相続税対策に税務上問題あり(2017/05/27)

・スイス銀行口座開設、悪質な仲介業者にご注意(2016/10/05)

・スイス銀行、信頼できるプライベートバンカーの見分け方(2015/10/06)

・スイス銀行口座開設、詐欺を見抜く2つのポイント(2015/06/09)

・スイス銀行口座開設がネットワークビジネス化している!?(2015/03/30)

・スイス銀行を使いこなすにはノウハウが必要(2014/12/19)

・海外銀行の共同名義口座が相続税対策になるはずがない(2014/03/29)

・シンガポールに資産移転をしても相続税対策にならない(2013/12/16)

・スイスプライベートバンク口座開設、詐欺にご注意(2013/08/12)

・相続税対策に設立したシンガポール法人がトラブルで裁判沙汰に(2013/05/22)

・資産海外移転、海外投資クラブにご注意(2012/10/11)

・HSBC香港など海外銀行口座開設ツアーにご注意(2012/2/3)


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