先日、相続税対策のご相談があったお客様にお会いしてきました。
お客様がお困りになっていたのは、相続税対策のことだけではなく資産運用をどうするべきか、という問題も抱えておられました。
お客様と世間話をしている中で、次のような話題が出てきました。
「HSBC(香港上海銀行)に口座開設をするために、業者の口座開設ツアーを利用して香港に行ってきました」
【友人と参加したHSBC香港口座開設ツアー】
お客様のお話をまとめますと、次のようなことでした。
・以前から資産の海外移転について興味があった
・業者を通じて、友人と口座開設ツアーに参加した
・お客様自身、口座を開設することができて満足している
最近、HSBC香港を代表して海外の銀行に口座を開設するツアーというものが流行しています。
週刊誌にも当たり前のように海外銀行の口座開設ツアーを紹介する記事が掲載されています。
以前からこのような口座開設ツアーはありましたが、税理士長嶋から言わせれば「まだこんなことをしているのか」という思いです。
もし、みなさまが今ご覧になっている「相続税対策の常識を変える新時代の相続税対策」のホームページに書かれている内容に興味を持っておられるようでしたら、このような口座開設ツアーは相応しくありません。
むしろ、リスクがあるので参加すべきではないでしょう。
【海外銀行口座開設ツアーは危険】
税理士長嶋は、お客様に次のようにお伝えしました。
「いまさら遅いですが、海外銀行口座開設ツアーは危険なので参加されないほうがよかったです」
お客様はご自身で判断され、口座開設ツアーに参加されました。
そして、口座を開設され満足もされていました。
ところが、ご自身が満足していることを危険だという税理士長嶋の言葉に驚くとともに、少々不機嫌になられました。
【誰が何を意図して情報発信をしているのかを十分に理解する】
海外銀行口座開設ツアーがなぜ危険なのか、その理由を税理士長嶋はお客様に一つ一つご説明しました。
すると、お客様にとって聞いたことがない話だったようで、その表情はみるみると変わっていきました。
お客様は税理士長嶋の話を一通り聞くと、納得されたような表情で次のようにおっしゃいました。
「業者の言うことだけを信じてしまっていたようです、やはり専門家に相談すべきでした」
信用した人間が正しくない情報を持っていれば、それを信じたお客様の行動結果はもちろんのこと正しいものにはなりません。
最も重要なことは、どこに正しい情報があるのかを適切に判断することだと思います。
さらに、業者の目的はお客様から手数料を取ることです。
誰が何を意図して情報発信をしているのかを十分に理解する必要があると思います。
【相続税対策参考ブログ】
・スイス銀行(プライベートバンク)口座開設
・HSBC香港口座開設ツアー参加費用、夫婦で50万円!?(2012/07/14)
・海外銀行口座開設ツアーにだまされてHSBC香港に口座開設(2012/07/11)
・HSBCはやはり日本から撤退したかった(2012/02/23)
・HSBCを買収してもクレディスイスに期待できることは何もない(2012/01/17)
・プライベートバンク口座開設セミナー・視察ツアーにご注意(2012/01/08)
