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2012/02/27
AIJ年金資産2000億円消失、真実は解明されないだろう

AIJ投資顧問の年金資産消失問題で、ケイマン諸島や香港などが利用されていたそうです。
この問題について、税理士長嶋がいつもお世話になっているプライベートバンカーとの雑談で「日本人がかわいそう」という話になりましたのでご紹介します。
日本人の何がかわいそうなのかと申しますと「正しい情報が報道されていない」ということです。
こんな調子では、この問題の真実は永久に語られることはないでしょう。

(朝日新聞:2012年2月25日)
年金資産、ケイマン経由で香港へ移転 AIJ投資顧問

独立系投資顧問会社のAIJ投資顧問(東京都中央区)が企業年金から運用を任された年金資産約2100億円の大半を消失させた問題で、同社が資産を英領ケイマン諸島のファンドなどを経て、香港の欧州系大手銀行に移していたことが証券取引等監視委員会の調べでわかった。
ただ、その後のお金の流れが確認できていないため、監視委はほかの使い道に流用した可能性も含めて資産を海外に移した目的を詳しく調べる方針だ。

監視委の検査で不正が裏付けられれば、金融庁はAIJの資産運用業者としての登録を取り消す方針だ。
AIJは廃業となる見通し。
資産を預けていた企業年金の財務が大きく悪化し、加入者にしわ寄せが出る恐れもある。

監視委の調べなどによると、AIJは、個別の企業や中小企業などが集まって、公的年金の厚生年金と合わせて運用する企業年金「厚生年金基金」などの年金資産を運用していた。
大手投資顧問会社を上回る高い運用実績を宣伝する手法で顧客を拡大。
昨年3月末現在、約120の基金と契約を結んでいた。




【日本人に正しい情報が伝わらないのは不幸以外の何ものでもない】
以下、税理士長嶋とプライベートバンカーとの雑談のやりとりです。

バンカー:長嶋さん、日本人はかわいそうですよ。

税理士長嶋:何がですか?

バンカー:例のAIJの問題ですよ。

税理士長嶋:あっ、そのことですね。本当に正しい情報が出ているとは思えないですから・・・。日本人に正しい情報が伝わらないのは不幸以外の何ものでもありませんよ。

 

【外資系の信託銀行というものは存在しない】
税理士長嶋とプライベートバンカーとの雑談の中で「本当に正しい情報が出ていない」という部分が焦点となりました。
本当に正しい情報とは何か?

AIJ問題の舞台となっているのは、ケイマン諸島や香港です。
各種報道がなされているところによると「英領バミューダの外資系信託銀行も関与しているらしい」ということです。

これらの報道は、証券取引等監視委員会が調査した情報が報道関係者に流されて行われているものと思います。
この調査により金融当局が入手した情報そのものが正しい情報ではないと税理士長嶋はみています。

そもそも、海外の金融機関の仕組みを日本の金融当局が知っているとは思えないのです。
なぜなら、日本以外の諸外国では信託銀行という概念が存在しません。
信託銀行というものは日本独特のものであることを、私たち日本人は十分に理解しなければなりません。

海外の金融のことを知っている人間であれば、日本でなされている報道に違和感を覚えるはずです。
日本以外の諸外国では存在しないはずの信託銀行が関与できるはずがありませんから・・・。

なぜ、日本はこのような報道しかなされないのでしょうか。
税理士長嶋は不思議でなりません。
こんな調子で調査を続けたとしても、この問題の真実は永久に解明されないでしょう。

 

【相続税対策参考ブログ】
・パナマ文書にアメリカの企業や政治家の名前がない理由(2016/04/20)

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