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2012/12/09
プライベートバンク業界にとって2012年はとても厳しい年だった

先日、いつもお世話になっているプライベートバンカーにお会いし情報交換を行いました。
バンカーの口から「2012年はとても厳しい年になった」という言葉がこぼれました。
このことについて、税理士長嶋は肌で感じてはいたのですが、想像以上に厳しい年であったことをより理解することができました。

プライベートバンク業界にとって、2012年は次の2つのことが度重なりました。
(1)プライベートバンカーの移籍の激増
(2)プライベートバンクの統廃合


 

【プライベートバンカーの移籍の激増】
プライベートバンカーが他行に移籍するということが例年になく多かったように感じます。

これまでバンカーが移籍をするときは、他行に引き抜かれる(ヘッドハンティング)という前向きな理由が多かったように思います。
ところが、2012年に限っては営業成績が悪く銀行内にいられなくなったという「後ろ向きな理由」がとても目立ったように感じます。

税理士長嶋の相続税対策ブログをご覧のみなさまの中には、既にプライベートバンクに口座を開かれている方もいらっしゃると思います。
これらの方々にとっては、幸運にもご自身のバンカーが優秀かどうかを見極めることができるとても意義のある年になりました。
なぜなら、2012年の今年、移籍もせず同じ銀行内に留まったバンカーは、優秀なバンカーである可能性が高いためです。

もし、2012年の今年にご自身のバンカーが他行に移籍されていたとすれば、この移籍が何を意味するのかを十分に理解する必要があると思います。

 

【プライベートバンクの統廃合】
プライベートバンクの統廃合、それは実質的にプライベートバンクにとっては「死」を意味します。

2012年の今年、プライベートバンクは次の2つの選択を迫られる事案が増加しました。
・プライベートバンク同士の吸収合併
・海外事業から撤退し、本国の業務に専念する

吸収合併されるプライベートバンクにとっては、まさに「死」を意味します。
海外事業から撤退し本国の業務に専念する場合でも、同様のことが言えます。

プライベートバンクの中には、本国だけではなく海外展開しているプライベートバンクもあります。
それなりの預かり資産・規模がないと海外展開をすることはできません。

このような海外展開できるような大規模なプライベートバンクが近年最も重要な地域としているのは、中国・香港・シンガポールといった最も成長力があり、かつ、大きな市場でもある東アジアです。
残念ながら、この東アジアの中には日本は含まれていません。

海外事業から撤退し本国に専念するということは、成長市場である東アジアを切り捨てることを意味します。
本国の業務に選択集中するという言葉だけを聞けばそれなりの説得力があるのでしょうが、最も成長する市場を切り捨てるということはプライベートバンクにとってはこれ以上成長しないことを意味します。
プライベートバンクとして存続することはできるかもしれませんが、「事業の縮小を選択=死」と同じ意味ではないでしょうか。

 

【時代の流れを読むことが大切】
プライベートバンクに口座を開かれている方の中には、口座を開くことがゴールであると手段が目的化してしまっている方が多く見受けられます。
税理士長嶋としては、口座開設は単にスタートラインに立っただけで、そこからどのように活用していくのかが最も重要であると考えています。

世界の流れを読むことで、
・世界から見た日本はどのように見えているのか?
・世界から見たご自身の資産はどうあるべきか?
など、検討すべきことがいくつも出てくるかと思います。

プライベートバンクを単に「資産運用の場」にしか使っていない方がおられるとすれば、それは非常にもったいないことです。

 

【相続税対策参考ブログ】
・スイス銀行(プライベートバンク)口座開設

・シンガポールプライベートバンク口座開設ツアーにご注意(2012/08/28)

・スイス銀行口座開設、資産運用はバンカーの能力で決まる(2012/05/14)

・スイス銀行口座開設、バンカーの助言でトラブルに巻き込まれる(2012/04/30)

・スイス銀行口座開設、日本人プライベートバンカーに注意(2012/01/29)

・プライベートバンク口座開設セミナー・視察ツアーにご注意(2012/01/08)

 

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