相続税対策について、税理士長嶋にご相談くださるお客様の中には、次のことをおっしゃる方が少なくありません。
『相続税対策の相談を誰にしてよいのかわからない』
【相続税対策は誰に相談していますか?】
相続税対策を検討する場合、一般的には普段お付き合いのある方々に相談をすることが多いと思います。
例えば、
・銀行
・不動産会社
・生命保険の代理店
・信託銀行
などです。
これらの方々に相談をすると、次のような答えが必ず返ってくると思います。
・銀行=「借金をすれば、相続税対策になりますよ」
・不動産会社=「土地を遊ばせておくよりも賃貸マンションを建設すれば、相続税対策になりますよ」
・生命保険の代理店=「生命保険に加入することで、相続税対策になりますよ」
・信託銀行=「遺産分割で困らないように、遺言書を作りましょう」
このようなアドバイスをされる方は、アドバイスをする人の仕事になる話しかしていないのではないでしょうか。
【相続税対策の専門家として最も身近な存在だと思われる税理士】
相続税対策の専門家として最も身近な存在だと思われる税理士さんはどうでしょうか。
税理士さんは、基本的には税金のことしか知りません。
確かに相続税対策になるアドバイスをしてくれますが、それが遺産相続に関する全体像として考えた場合、本当に家族にとってその方法が良いのかどうかはご家族自身が判断しなければなりません。
【相続税対策のご相談をされる方が本当に知りたい事】
各専門家がアドバイスをする相続税対策を行うことで、確かにメリットはあります。
しかし、相続税について心配されている方が本当に知りたいことは相続税対策についての「メリット」だけではなく、
・これらの相続税対策を行ったときのデメリット
・家族としての「遺産相続」を考えた時に、遺産相続に関する全体像として本当にその方法が良いのか?
ということではないでしょうか。
【相続税対策の相談は誰にするべきか?】
相続に関係する専門家には、税理士さんや司法書士さんなどがおられます。
・税理士さんが、相続税の計算をする
・司法書士さんが、不動産の名義変更をする
ことは、これらを職業とする専門家であれば確実に行うことは当たり前の話です。
最も重要なことは、遺産相続全般の問題に対応できるように各専門家とのネットワークを持っているかどうかだと思います。
相続税対策の相談を誰にするべきか、これらを参考にしていただければ幸いです。
【相続税対策参考ブログ】
・銀行が勧める相続税対策は意味がない(2011/10/25)
