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2013/10/12
アブラハムプライベートバンクはシンガポールに逃げるだろう

2013年10月11日、金融庁はアブラハム・プライベートバンク株式会社(以下、「アブラハム社」といいます。)が海外ファンドの商品を実質的に無登録で販売しており、その行為が金融商品取引法に違反したとして、関東財務局が業務停止命令を出したと発表しました。

「アブラハム・プライベートバンク株式会社に対する行政処分について」財務省関東財務局(2013年10月11日)

なぜこの話題を取り上げるのかと申しますと、次の2つの理由があるためです。

(1)数年前、アブラハム社の関係者から税理士長嶋に税金対策の相談がありましたが、丁重にお断りした経緯があります。
(2)ある情報筋によると、アブラハム社はシンガポールに逃れ、同様の業務をシンガポールで行う計画があるようです。

 

【アブラハム社の関係者から税理士長嶋に税金対策の相談があったが丁重にお断りした】
数年前、アブラハム社の関係者から税理士長嶋に税金対策の相談がありましたが、丁重にお断りした経緯があります。
数年前のアブラハム社といえば、金融資産1億円以上の方が集まる完全会員制のプライベートクラブ「ゆかし」をブランドとして、積極的に営業展開していた時期でもあります。

なぜ、アブラハム社の関係者からの相談をお断りしたのでしょうか。
その理由は、数年後の今の状況を考えますと推して知るべしです。

また、アブラハム社が運営しているポ-タルサイト「海外投資新聞(http://media.yucasee.jp/offshore-news/)」へのコラム提供の依頼もありましたが、こちらもお断りしております。
お断りした理由ですが、お付き合いするべき相手ではないと判断したためです。

提供依頼されたコラムは、富裕層相手に業務を行っている会社であれば知っていて当然のテーマでした。
外部の人間にコラム提供を依頼するということは、アブラハム社の社内では提供できないテーマであったと考えるのが自然だと思います。
本当に富裕層相手に業務を行っているとは思えず、お付き合いするべき相手ではないと判断しました。

 

【アブラハム社はシンガポールに逃げるだろう】
税理士長嶋がいつもお世話になっているある情報筋によると、アブラハム社はシンガポールに逃げる計画があるようです。
頭を変えて、お化粧なおしをして、同様の業務をシンガポールで行うようです。

頭を変えるとは、代表者を変えるという意味。
お化粧なおしとは、社名を変えるという意味であると考えて差し支えないでしょう。

日本のアブラハム社を閉鎖し、日本の金融庁の規制が届かないシンガポールを拠点として、これまでと同じく日本居住者に海外投資を勧めるようです。

海外投資の業界は本当にイタチゴッコだと思います。
2010年8月、株式会社メイヤー・アセット・マネージメント(以下、「メイヤー社」といいます。)に対して、アブラハム社と同様に行政処分が行われています。
「株式会社メイヤー・アセット・マネージメントに対する行政処分について」関東財務局(2010年8月5日)

メイヤー社はその後、タイに拠点を移し、同様の業務を継続しているようです。

 

【お付き合いする人間を選ぶ・見極めることが重要】
海外投資であれ、税金対策であれ、お付き合いする人間を選ぶ・見極めることが重要であると思います。
もし、税理士長嶋が数年前にアブラハム社の関係者からの相談について依頼を受けていたとすれば、信用問題に関わっていました。
今回の騒動に関して、いろいろなことを考えさせられるとともに勉強になりました。

相続税対策などこんなご不満やご希望をお持ちではありませんか?